酵素のお話

あらゆる生物には酵素が存在しています。

人間の体の中には消化酵素と代謝酵素がありますね。

消化酵素には唾液中のアミラーゼ（でんぷん質を分解する）、胃液中のペプシンとトリプシン（たんぱく質を分解する）そして腸内のリパーゼ（脂肪を分解する）などがあります。これらの酵素の働きによって食べ物が分解して体内に消化吸収できるのです。

次に代謝酵素とは体のすべての器官を動かすのに必要で、新陳代謝や免疫の活性化にも重要な役割を果たします。

そして最後に食物酵素ですがこれは食べ物に含まれ、消化を促すものです。
ただし酵素はある程度の熱を加えられると壊れますから加熱していない、あるいは加工されていない果物や野菜、卵、肉、魚を食べることが重要です。
食物酵素は体内にすでにある酵素をより活発に働かせるための触媒の働きをしています。

体内の酵素が少ないと体力が無くなり病気に罹りやすくなります。

酵素ブームの中、様々な酵素ドリンクが販売されています。ここに問題があります。

1つ目は、多くの酵素ドリンクは、工場で培養された人工酵母で合理的に酵素を大量生産しています。天然酵母によって自然培養された酵素に比べ、栄養価が低いのです。

2つ目は、酵素は熱に弱いのです。しかし液状で瓶詰めする場合、65℃以上の熱を加えて殺菌する事が「食品衛生法」で定められています。多くの酵素ドリンクは酵素の力が失われている場合が多いのです。普通の酵素ドリンクは、アミラーゼの酵素の力が０なのです。

3つ目は、酵素ドリンクは商品の原価、瓶のコスト、輸送コスト、保管コスト等が高い為、最終的な販売価格が高くなり、その結果、経済的に負担が多くなってしまいます。

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私たちは食べ物を胃や腸の中で消化し、そしてこれら消化された食べ物は腸壁から吸収されます。

この腸壁から吸収された食べ物は門脈を通って肝臓に運ばれ、そこでさまざまな代謝作用を受けて、肝静脈を経て大静脈へ入りその後大循環によって全身の器官・臓器に運ばれていきます。

私たちが口から摂った飲食物が肛門から排泄された時、腐敗臭を放っていれば胃腸内で異常発酵が起きているのです。その成分の主なものは硫化水素やアンモニア、ヒスタミン、インドール、フェノール、ニトロソアミンなどです。

そして私たちは口から摂った食べ物を肺から摂った酸素で燃やす(酸化する）ことによって生命代謝を営んでいますが、その際一種の燃えカスとして発生するのが活性酸素なのです。

この活性酸素を増やさないためにも酵素が常に多くあるよう生の食べ物をたくさん食べる必要があるのです。